乳酸と乳酸ナトリウムを配合した食品添加物製剤です。乳酸に緩衝作用を持つ成分を配合することにより、乳酸単独での使用と比べ、対象とするpH領域に合わせる能力が優れていることが特徴です。酸臭が少なく、やわらかみのある酸味をもつ乳酸の特性により、幅広い食品で使用されています。また、酸性側で働く酸化防止剤・保存剤などの作用を効果的に増強します。
カンショウ乳酸・カンショウ乳酸F
用途
食品
成分
製剤・その他
CAS番号
カンショウ乳酸:598-82-3(DL-乳酸)
72-17-3(DL-乳酸ナトリウム)
カンショウ乳酸F:79-33-4(L-乳酸)
867-56-1(L-乳酸ナトリウム)
基本情報
包装単位・荷姿
20kg 段ボール箱
食品での表示例
カンショウ乳酸を使用した食品には、下記の例のような表示が必要です。
pH調整の目的で使用した場合:pH調整剤
酸味、酸度調整の目的で使用した場合:酸味料
その他の目的で使用した場合:乳酸(Na)
特性(成分情報、物性)
単一製品・混合物の区別 | 混合物 |
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CAS番号 | カンショウ乳酸:598-82-3(DL-乳酸)、72-17-3(DL-乳酸ナトリウム)等 カンショウ乳酸F:79-33-4(L-乳酸)、867-56-1(L-乳酸ナトリウム)等 |
性状 | 無色澄明な液体で、においがないか、又はわずかに特異なにおいがあり、酸味がある。 |
溶解性 | 水 、ア ル コ ー ルに 混 和 |
pH | 2.2~2.8 |
*カンショウ乳酸・カンショウ乳酸Fの詳細な有害性情報・物性データは、安全データシート(SDS)をご確認ください。
主な用途と効果
主な用途
食品 | パン、麺類、珍味、練りあん、キャンディ |
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pH調整剤として小麦粉製品に多く利用
製菓・製パンへの利用
- 生地の粘りとしなやかさを増し、内相の色、フレーバーを良好にします。
- ボリュームときめ立ちが向上します。
- 酵母を活性化させ、酢酸発酵を抑える働きがあります。
製麺への利用
- pH調整により生麺の日持ち向上、特に酒精(アルコール)の効果を補強します。
- ゆで麺では、加熱殺菌の効果を飛躍的に向上させます。
- 茹で槽のpH調整への使用で、歩留まりを向上させます。※
- 麺の弾力・コシが増し、表面をなめらかにします。※
※至適pH(4.5~5.0)への調整には弊社製品“スラック®”との併用が有効です。ご相談下さい。
“スラック”は武蔵野化学研究所の登録商標です。
乳酸・乳酸ナトリウムの配合割合を変え、様々なpH域にあわせた製品がございます。
それぞれ優れた特徴を持っておりますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
製品特徴
カンショウ乳酸(カンショウ乳酸F)・乳酸の濃度とpHとの関係
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