乳酸、乳酸ナトリウム等を配合した茹で液用のpH調整剤製剤です。少量の添加で、茹で液のpHを安定に保ち、麺の茹でどけを最小限に抑えます。また、肌荒れを防ぎ、麺の歩留まりを向上します。
SDS:以下からお問い合わせください。
乳酸、乳酸ナトリウム等を配合した茹で液用のpH調整剤製剤です。少量の添加で、茹で液のpHを安定に保ち、麺の茹でどけを最小限に抑えます。また、肌荒れを防ぎ、麺の歩留まりを向上します。
20kg 段ボール箱
ラクトアップ®Nを使用した食品には、下記の例のような表示が必要です。
ただし、本品を茹で槽のpH調整に使用し、最終製品のpHが5を超える場合は、表示免除となります。
単一製品・混合物の区別 | 混合物 |
---|---|
CAS番号 | 598-82-3(乳酸)、68-04-2(クエン酸三ナトリウム)、その他 |
性状 | 無色澄明な液体で、においがないか又はわずかに特異なにおいがあり、酸味がある。 |
溶解性 | 水 、ア ル コ ー ルに 混 和 |
pH | 約3.7 |
*ラクトアップ®Nの詳細な有害性情報・物性データは、安全データシート(SDS)をご確認ください。
食品 | 茹で麺 |
ラクトアップ®Nは、茹で槽のpHを弱酸性域に保つ効果(緩衝効果)の高い、有機酸を主成分とした麺用pH調整剤製剤です。
ミネラル分を多く含む硬水を茹で水として使用する場合、高温で麺を茹でるにつれ水中の二酸化炭素が消失し、茹で水のpHが上昇・弱アルカリ性になることがあります。
弱アルカリ性の水で麺を茹でると麺からのデンプン溶出が促進され、麺表面の肌荒れ・製品歩留まりの低下、といった現象が起こりやすくなります。更に茹で水に多くのデンプンが含まれることによるBOD、CODの上昇により、廃水処理に対する負荷が大きくなります。
ラクトアップ®Nを茹で水に添加することにより、茹で水のpH上昇が抑えられ、肌荒れが抑制された良質の茹で麺を製造できます。また茹で水の濁りが少なく、廃水処理にかかる負荷も軽減されます。
軟水(硬度30mg/L)使用 | 中硬水(硬度291mg/L)使用 | |||
---|---|---|---|---|
ラクトアップ®N添加量 | 無添加 | 0.05% | 無添加 | 0.30% |
茹で水の初期pH | 7.03 | 4.5 | 7.55 | 4.75 |
終了時のpH | 7.85 | 5.29 | 8.93 | 4.94 |
茹で水の光透過率(%) | 51.1 | 64.1 | 24.6 | 53.9 |
茹で液の粘性 | 高い | 低い | かなり高い | 低い |
茹で麺の状態 | 少しベトベトし、やや肌荒れが見られる。 | こしがあり、つやつやしている。 | ベトベトし、肌荒れが見られる。 | こしがあり、つやつやしている。 |
茹で槽壁面の汚れ | わずかに付着物あり | 付着物なし | かなりの付着物あり | 付着物なし |
茹で麺の酸味・異味 | なし | なし | なし | なし |
軟水(硬度30mg/L)使用 | 中硬水(硬度291mg/L)使用 | |||
---|---|---|---|---|
ラクトアップ®N添加量 | 無添加 | 0.05% | 無添加 | 0.30% |
茹で水の初期pH | 7.03 | 4.68 | 7.63 | 4.75 |
終了時のpH | 8.20 | 6.15 | 8.56 | 5.18 |
茹で水の光透過率(%) | 45.2 | 47.4 | 33.6 | 37.0 |
茹で液の粘性 | やや高い | 低い | やや高い | 低い |
茹で液の色 | 黄土色 | 白色 | 薄い黄土色 | 白色 |
茹で麺の状態 | 少しベトベトし、やや肌荒れが見られる。 | こしがあり、つやつやしている。 | ベトベトし、肌荒れが見られる。 | こしがあり、つやつやしている。 |
茹で槽壁面の汚れ | 付着物なし | 付着物なし | わずかに付着物あり | 付着物なし |
茹で麺の酸味・異味 | なし | なし | なし | なし |