乳酸は、L体、D体ともに多くの食品に存在する有機酸です。武蔵野化学研究所では、有機合成と発酵生産に関する高度な技術を用いて、化学合成法によるDL-乳酸(ムサシノ乳酸®)と発酵法によるL-乳酸(ムサシノ乳酸®F)、D-乳酸を製造し、世界各国に販売しています。
乳製品や漬物などの発酵食品に多く含まれ、多くの食品から摂取されています。乳酸は、クセのない、やわらかみのある酸味があり、酸臭が少ないため、pH調整や酸味、酸度の調整に幅広く使用されています。「ムサシノ乳酸」は武蔵野化学研究所の登録商標です
乳酸は、L体、D体ともに多くの食品に存在する有機酸です。武蔵野化学研究所では、有機合成と発酵生産に関する高度な技術を用いて、化学合成法によるDL-乳酸(ムサシノ乳酸®)と発酵法によるL-乳酸(ムサシノ乳酸®F)、D-乳酸を製造し、世界各国に販売しています。
乳製品や漬物などの発酵食品に多く含まれ、多くの食品から摂取されています。乳酸は、クセのない、やわらかみのある酸味があり、酸臭が少ないため、pH調整や酸味、酸度の調整に幅広く使用されています。「ムサシノ乳酸」は武蔵野化学研究所の登録商標です
有史以前より人間は乳製品や醗酵食品、果実などから乳酸を摂取してきました。現在、日本では1日に約1gの乳酸を食品から摂取しているといわれています。
食品添加物としての乳酸の質は、不純物がどれだけ少ないかで決まるものであり、ムサシノ乳酸®は高純度で安心して御利用頂けます。乳酸にはL-乳酸とD-乳酸がありますが、どちらも天然に多く存在し、FAO/WHO食品添加物専門委員会は添加の上限を設定していません。
ラットによる乳酸の直接投与による実験により、D体もL体も、毒性の発現は認められず、毒性に関してもDとLでは特に差はありません。
20kg段ボール箱、230kg ポリドラム、ローリー、その他
ハラール認証、コーシャ認証を取得
ムサシノ乳酸®を食品添加物として使用する場合、使用した食品には、下記の例のような表示が必要です。
化学名・IUPAC名 | DL-乳酸 |
---|---|
別名 | 2-ヒドロキシプロパン酸 |
CAS番号 | 一般:50-21-5 DL体:598-82-3 |
化学式 | CH3CH(OH)COOH |
構造式 | |
分子量 | 90.08 |
性状 | 無色澄明な液体で、においがないか、又はわずかに不快でないにおいがあり、酸味がある。 |
*ムサシノ乳酸® (DL体)の詳細な有害性情報・物性データは、安全性データシート(SDS)をご確認ください。
ムサシノ乳酸®90
本品は、食品添加物「乳酸」の濃度90%溶液である。
ムサシノ乳酸®88
本品は、食品添加物「乳酸」の濃度88%溶液である。
ムサシノ乳酸®50
本品は、食品添加物「乳酸」の濃度50%溶液である。
製品の種類 | ムサシノ乳酸®90 | ムサシノ乳酸®88 | ムサシノ乳酸®50 | |
---|---|---|---|---|
1.性状 | 無色澄明な液体で、においがないか、又はわずかに不快でないにおいがあり、酸味がある。 | |||
2.確認試験 | (1)水溶液は酸性である。 (2)乳酸塩の反応を呈する。 | |||
3.純度試験 | (1)溶状 | 無色澄明 | ||
(2)クエン酸シュウ酸、酒石酸及びリン酸 | 濁らない。 | |||
(3)硫酸塩 | 60μg/g以下 | |||
(4)シアン化物 | 青色を呈さない。 | |||
(5)鉛 | 2μg/g以下 | |||
(6)鉄 | 10μg/g以下 | |||
(7)ヒ素 | 1.0μg/g以下 | |||
(8)揮発性脂肪酸 | 酢酸よう、又は酪酸ようのにおいを発しない。 | |||
(9)メタノール | 0.20v/w%以下 | |||
(10)硫酸呈色物 | 輪帯を生じないか、又は輪帯は、暗灰色を呈さない。 | |||
4.強熱残分 | 0.10%以下(ムサシノ乳酸®90、ムサシノ乳酸®88)、0.05%以下(ムサシノ乳酸®50) | |||
5.比重 |
1.210~1.220(ムサシノ乳酸®90) | – | 1.120~1.130(ムサシノ乳酸®50) | |
6.含量 | 90.0~92.0(ムサシノ乳酸®90) | 88.0~90.0%(ムサシノ乳酸®88) | 50.0~52.0%(ムサシノ乳酸®50) |
ただし、食品、添加物等の規格基準「乳酸」に基づき、純度試験項目は80%乳酸に対する規格値である。
食品、添加物等の規格基準「乳酸」の項による。
食品 | 酒類、清涼飲料水、麺類、醤油、漬物 |
化粧品 | 基礎化粧品類 |
医薬・健康食品 | 医療用材料 |
工業用 | 繊維、めっき、塗料、農薬 |
乳酸醗酵した食品は日持ちが良いことが知られていますが、これには乳酸の高い静菌効果が大きく寄与しています。
今日では、様々な食品に日持ち向上(pH調整)を目的としてムサシノ乳酸®が利用されています。
菌種 | 乳酸 | 酢酸 | コハク酸 | リンゴ酸 | クエン酸 | 酒石酸 | 塩酸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Ps.Fluorescens | 0.30 | 0.04 | 0.30 | 0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
E.Coil | 0.30 | 0.04 | 0.30 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
Sal.Typhimurium | 0.20 | 0.04 | 0.20 | 0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
B.megaterium | 0.30 | 0.04 | 0.20 | 0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
B.cereus | 0.20 | 0.08 | 0.40 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
Micrococcus flavus | 0.20 | 0.02 | 0.10 | 0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
M.freudenreichii | >0.50 | 0.10 | 0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
M.roseus | >0.50 | 0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
Staphylococcus | >0.50 | 0.40 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 | >0.50 |
乳酸の酸味はやわらかみのある温和な酸味なので、様々な食品に良くなじみます。
また、揮発しないので刺激臭等の臭いも無く、取り扱いが容易です。
物質名 | 呈味 | 酸味度(クエン酸-100) |
---|---|---|
乳酸 | 柔味のある温和な酸味 | 120 |
酢酸 | 刺激的臭気のある酸味 | 100 |
クエン酸 | おだやかで爽快な酸味 | 100 |
リンゴ酸 | 爽快な酸味、かすかに苦味 | 100~120 |
酒石酸 | やや渋みのある酸味 | 120~130 |