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乳酸セチル

用途
化粧品
医療用材料
成分
乳酸セチル
CAS番号
DL:35274-05-6

肌や髪を、柔らか・つややかな感触に。クリームや各種化粧品原料として使用されています。

乳酸セチルは、乳酸とセチルアルコールとのエステルで白色のロウ状固体です。肌への潤滑性、柔軟性に優れたエモリエント(皮膚軟化)剤として使用され、皮膚や毛髪に対しての好感触を与えます。ぎらつき、べとつきなどの油性感を減少させ、アルコール溶液による乾燥を抑えて皮膚、毛髪を保護します。また、薬剤の経皮吸収を促進する効果があります。

基本情報

包装単位・荷姿

15kg クリーントップ缶

特性(成分情報、物性)

化合物・IUPAC名

乳酸セチル

別名

2-ヒドロキシプロパン酸ヘキサデシル

CAS番号

35274-05-6

化学式

CH3CH(OH)COOC16H33

構造式

分子量

314.51
性状

白色のやわらかい固体で、においはないか、またはわずかに特異なにおいがある。

溶解性水に不溶。エタノール、エーテルに可溶。

*乳酸セチルの詳細な有害性情報・物性データは、安全データシート(SDS)をご確認ください。

製品規格

製品の種類

乳酸セチル

製品規格

医薬部外品原料規格医薬品添加物規格
1.性状白色の固体で、においはない。

白色のやわらかい固体で、においはないか、またはわずかに特異なにおいがある。

エタノール(95%)またはジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。

2.確認試験(1)乳酸塩の反応を呈する。(1)乳酸塩の反応を呈する。
(2)水酸基価は210~240である。(2)水酸基価は210~240である。
3.純度試験(1)溶状澄明
(2)重金属20ppm以下20ppm以下
(3)ヒ素2.0ppm以下
4.比重

d30/25 0.893~0.905

d40/25 0.885~0.897

5.酸価2.0以下2.0以下
6.けん化価
174~189174~189
7.融点
37~44℃37~42℃
8.強熱残分0.10%以下0.10%以下
9.乾燥減量2.0%以下

製品試験法

医療品添加物用:日本薬局方外医薬品規格および医薬品添加物規格「乳酸セチル」の項による。

主な用途と効果

主な用途

化粧品

口紅、クリーム、シャンプー、リンス
医薬・健康食品塗り薬、湿布薬

乳酸と炭素数16のアルコールであるセチルアルコール(ヘキサデカノール)とのエステル化合物で、白色のロウ状固体です。
肌への潤滑性・柔軟性に優れたエモリエント(皮膚軟化)剤として有用で、皮膚や毛髪に対し好感触を与えます。融点が体温に近く、皮膚や毛髪に絹様の感触・光沢を与えることから、シャンプーや口紅、各種クリームの基剤等にも使用されております。
また、各種薬剤の経皮吸収を促進する効果があり、塗布して使用する薬剤に経皮吸収促進成分として添加されております。
武蔵野化学研究所では、各種化粧品にご使用いただくための一般用と、医薬品添加物規格に適合した医薬品添加物用の2グレードを取り扱っております。

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