武蔵野化学研究所の強み

武蔵野化学研究所は、「合成法」による乳酸の量産に世界で初めて成功したパイオニアで、現在も唯一の「合成乳酸」メーカーです。合成乳酸の開発で培った技術を活かして、中国に拠点を置く子会社の武蔵野化学（中国）有限公司で極めて高品質な「発酵乳酸」の量産体制を確立し、両製法による高品質な乳酸を提供しています。工業用途でのニーズが高い合成乳酸に加え、化粧品や食品など天然由来の製品としてニーズが高い発酵乳酸を製造する世界でも唯一の乳酸メーカーとして、より多彩な化学製品を、より幅広い市場に供給しています。サプライチェーンは世界的に物流面や政情面で不安定な状況が続いています。この影響で、メイド イン ジャパンへの信頼度の高まり、日本国内のみならず、アジア・アメリカ・ヨーロッパ等、世界各国のお客様への販売が年々増えています。
化学製品がもつ無限の可能性を広げていくことは、 ファインケミカルメーカーとしての当社の使命です。 お客様の基礎研究から製品・用途の開発まで新たな可能性をサポートし、 より多くのフィールドで社会に貢献していきます。

武蔵野化学研究所の歴史は、世界で初めて合成法による乳酸の製造を開始した1949年に始まります。 前例のない取り組みだけに、その実現には幾多の苦難が立ち塞がりましたが、「他社がやらないことを積極的に手掛けてこそ前途が開ける」という決意のもと、技術を確立。その結果、“合成乳酸の世界的なパイオニア”としての地位を獲得することができました。 こうした過程で得られた知見とノウハウは、その後、アラニンやピルビン酸など、多種多様な化学製品の製法を確立する礎となっています。そしてまた、独創的な技術に挑む不屈の精神は、ファインケミカルメーカーとしての当社の原点であり、今日に至る成長の原動力となっているのです。
当社の使命は、「独創的で優れた有機化学製品の提供を通じて社会に貢献する」こと。その実現には、製品や素材に新たな価値をもたらす化学製品の開発・提供を通じて、さまざまな産業分野の技術革新に貢献し、暮らしや社会の豊かさにつなげていくことが重要であると考えています。そこで、当社は幅広い産業分野のお客様をパートナーとして、お客様が生み出す製品の機能や品質の向上につながる化学製品の創出に取り組んでいます。 日々の研究開発の先には、お客様の製品があり、さらにその先には、それら製品を手にする人々の笑顔がある̶̶これこそが、“研究開発型企業”としての当社の理念であり、困難な研究に取り組む原動力でもあるのです。

武蔵野化学研究所の化学製品は、食品や医薬品、また半導体など、人々の健康や社会インフラにかかわる製品に用いられているだけに、その品質には特に厳格な管理が求められます。品質管理システムの国際基準であるISO9001の認証や高い品質管理が求められるGMP(医薬品製造業許可)の認定を取得しており、乳酸、アラニンなどの主力製品については、ハラール、コーシャの認証を取得。これらの定める基準を順守し、お客様や社会からの信頼に応えています。
長年培った技術及び日本メーカーの強みを生かし、高品質な製品の安定供給、多様化するお客様のニーズに対応するサポート体制の構築等、製造・開発・営業・管理部門の連携により、より良いサービスの提供に取り組んでいます。世界トップレベルの生産技術を駆使した、極めて高品質な乳酸や特殊アミノ酸は、世界各地で日々需要が拡大しています。現在の生産体制からさらなる増強を図り、今後もファインケミカルメーカーとしての社会的責任を果たすため、環境へ配慮しながら世界市場への供給体制を構築していく予定です。